Books         写真集・写真展・沖縄

■ 写真集「Northern Circle ~summer~」 
(2022年10月刊行/300㎜×215㎜×13㎜/100ページ/カラー/送料込15,000円)

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 この本は、沖縄をベースとする僕にとって初めての、北海道の自然風景と野生生物を撮った本で、撮影スタイルとしても初めての試みともなる写真集です。これまでは、10年、20年という長い年月をかけて、そのなかで見えてきたものを本に編んできましたが、今回は北海道を2022年の夏に2週間まわったときの写真だけで構成しています。

 登山もあったので、OM SYSTEMのOM-1を2台携えていきました。軽量かつタフなOM-1のおかげで、眼前の世界をほぼすべて撮ることができ、頭の中にこの写真集の形が生まれていきました。限られた時間でどれだけのものが撮れるのか、という新しい挑戦でもありました。

 また「写真集とは出版社から出してもらうもの」という概念から解き放たれた今だからこそ、できた本かもしれません。大きさもページ数も、自分が手元に置きたい写真集を!と心に決めてつくりました。
 これまで通りの僕のテーマである“生命の繋がり”とともに、旅写真ならではの自由さも写っていると思います。みなさんとこの世界を共有できたら幸せです。北海道がお好きな方へのプレゼントにも最適です。

 ご注文はメールから郵送先を書き添えてご連絡ください。振込先口座を同封して写真集を発送いたします。またはオンラインショップからクレジット決済も可能です。
在庫状況によりお届けまで日数をいただく場合がございます。またお手数ですが送料込みにしておりますので、お振込み手数料のほうはどうぞご負担ください。



■ 写真集「SEDI / セヂ」 
(2022年8月刊行/300㎜×215㎜×13㎜/100ページ/税・送料込15,000円)

SEDI表紙

SEDI SEDI SEDI 

SEDI SEDI SEDI

セヂとは万物に宿る霊力のこと。
人の眼を通した自然から離れ、“きれい”と感じる心を一度解体、再構築することで自然そのものの本質を描こうと試みた写真集。動画があふれる現在にあって、写真がもつ力を追求した表現は、写真家の眼を通しながらも、森本来の混沌と美をありのままに提示する。
印刷についても、高精細なだけの「データ」ではなく、写真とは何かという原点に立ち返り、写真家が現場で感じたイメージに近いトーンを再現した。

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【書評1】 自営業/60代

「セジ」最高傑作です。やんばるの森がおれの本棚に…。何時でも行ける。
写真のひとつひとつがおれの心身をその世界に引きずり込み、悠久の時と空気に触れあわせ、生命の光と影は魂に微笑みかけて来るのです。ページを開くたびに幸せの旅に出るのです。
ありがとう、この写真集、大好き。


【書評2】 菊池慶子・秀樹/会社員/50代

圧倒的な迫力を感じました。
生命の息遣いがあちこちから聞こえてきて、まるで自分が自然の中にいる様な感覚を体験できました。
そして、どの写真も美しかったです。


【書評3】 しゅふ/70代

子供の頃、ほぼ山の中で育った者として、とても懐かしくタイムスリップをしたような気持ちになりました。母や父、姉兄と山で山菜採りに行き、よく目にした風景が、沖縄の地で現実として記録され、後世に残されることは本当にうれしい。森にすむ鳥も、生きものも、すべての目が語りかけているように思いました。そして、植物もみな、地球上の住民として、人間と同じように愛おしさを感じました。



■ 写真集「神人の祝う森 ~沖縄・やんばる 森と水の神話~」
(2020年9月刊行/300㎜×215㎜×13㎜/100ページ/カラー/税・送料込15,000円)

神人の祝う森表紙

画像の説明 神人の祝う森 神人の祝う森 

神人の祝う森 神人の祝う森 神人の祝う森

「太古、島々は深い森で覆われていた。樹や岩や花や動物たち、神さまや人にも、同じ時間が流れていた。」
10年にわたり沖縄やんばるの森にひとりテントを張って見つめ続けた、自然と人間の根源。地域の神歌や古謡も多数記載し、民俗学の視点からも自然と人間の調和していた太古の世界に迫った写真集。

一般向けでないシーンがあるため商業出版できずに眠っていた至高の大型写真集が、デジタルフィルムスキャンと最新の印刷技術によりついに1冊になりました。通常出版されている書籍と同等の高画質です。
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【書評1】 野原みのり/自営業

 軽い気持ちでページを繰ってみる。第1ページ、第2ページと開いてノックダウンされました。雨に煙る水上を疾走してくるハーリー船、迫りくる漕ぎ手の現実感。写真は一瞬をうつしとるもの、という固定観念から解き放されて、写真はその瞬間の1、2秒前、あるいはそのあとの1、2秒後までうつしとるものなんだと、深くこの写真集に引きずり込まれた。
 この作者は森の中で息づいている生物たちと生を共にしている。深い森で培われた土壌で生き物が生まれ成長して花を付け実を成し、そして死して土に還っていく階梯を抱きかかえているその圧倒的な姿に、写真を繰りながら見ているものは安堵する。時に土の中に潜り、また羽をはやして撮ったかのような俯瞰図を展開して、沖縄の大地と人がこれ以上なく豊かに生を営んでいる様を物語っている。


【書評2】 小林伸幸/写真家

実は、普段より他者の写真はあまり見ない質なので、これほどじっくり、腰を据えて向き合ったのは久し振りの事です。
とはいえ最初、僕にとっては引用文が難解過ぎたため、意図するところが不明瞭だったのですが…、解説とあとがきを読んで一変、一気に引き込まれてしまいました。
何度も見返し、解説と照らし合わせ、その場を想い、心情を探りました。
心を飛ばし、繋がる感覚は楽しいものですね。なんとも良きひと時を過ごせました。
森の営み、人間の営み、神の存在、そして共生の在り方、それらを捉える愛に満ちた眼差しに、ちょっとしたジェラシーを覚えたりもしましたが(笑
ダムに沈む森を撮ることが発端であり、人の蛮行に疑問符を投げかけながらも、その実、人も含めた上での人間礼賛の書である点、非常に感銘を受けました。


【書評3】 ひろかわさえこ/絵本作家

沖縄から、一冊の写真集が届きました。今泉真也さんの「神人の祝う森」。
facebookで、この写真集の出版を知り、その表紙の美しさにすっかり心を奪われて、手元に届く日を待っていました。
封を切って本を手にした時から、「これは、私の宝物」とわかりました。
心が、本当に躍るようでした。

以前、飛行機の中から緑で覆われた地上を見下ろしていた時、山々や森やその下生えの草たちや、そのまた下の湿った大地が内包する限り無い数の生命のイメージが、急に押し寄せて来て身震いするような感動を味わった事があります。
この写真集は、そのイメージに限りなく近いと思いました。
もちろん、私が目にしたものでは無いのだけれど、ここにこうして在るという。
まさに、「私の宝物」なのでした。
森の谷底を流れる大宜味村大保川の表情。水が呼び寄せ、形作る豊かな生態系。深い森に差し込む神々しい光、その自然と和合して生きる人々の姿。朽ちてゆく生き物の姿さえ、陶酔するような美しさです。

そして、この写真に残された景色は、もう存在しないという事実。
命の循環、その流れの中に人間もいるはずなのだけれど。
今、大保川を囲む、この森はダムの底に沈んでいます。
この写真はダムに沈む前、1997年から2007年にかけて撮影されたそうです。

「森がそのまま残されたなら、どれだけ大切なことを伝えてくれただろう。自然との間に作ってしまった境界を一枚一枚くぐり、奥をのぞかせてもらうこと。そこにある自分の根っこを確かめること。それは、行き過ぎてしまった生活の便利さを見つめなおし、豊かで確かな生き方を届けてくれる。そして僕たちがいなくなったあとも、その豊かさは受け継がれていく。」(今泉さんの後書き「風土が人をつくる」より抜粋)


【書評4】 富島美樹/旅館女将

 衝撃でした。私が3年間の沖縄の生活の中で見ていた景色と違う世界が広がっていて、森も、動物も、生きている躍動感が伝わってきた。


【書評5】 萩原れいこ/写真家

島の精神性に深く向き合い、目をそらすことなく真っすぐ描ききったこの写真集を拝見して、深い感動を覚えました。ウガンバーリーの作品には鳥肌が立ち、島の神様がこの本に宿って、何かを伝えようとしている…… そんな気がしました。


【書評6】 渡慶次美帆

森の深いところまで長い時間をかけて入り込み、混じり合うほど近くで撮影した写真は、ずっしりと重みを感じる印象でした。


【書評7】 石井裕一/出版人

 同じ山に何度もなんども登っていると、その山から見える風景だけでなく、山に見えてくる事柄が次第に増えていく。一度だけの登山では山道脇の珍しい高山植物、途中の山道から見える絵はがきのような山の姿や、頂上からの展望が印象に残ることだろう。ところで同じ山道をほぼ毎日、登下降していると、まったく目にも留まらなかった小さな草木、キノコや苔、昆虫、動物の糞とその気配、そして岩石や気流の流れ、空気の匂いに気がついていく。何度も見つづけること、観察することで、この世界が複数の微細な連なりによって構成され常に動いていることがわかってくる。そしてわかればわかるほど、人はその世界から切り離されていることを強く感じる。

 同じ山を何度も登るように、写真家は沖縄・やんばるの若夏(うりずん)の鬱蒼とした森とその川へと十年の歳月を費やして何度もなんども通いつめ、そこで半ば暮らしながら、無数の命と水の染みわたる微細な宇宙を見いだしていく。同じ視点で森に囲まれた集落の人々の生活と祭りを記録し、森にまつわる人々の言い伝えや昔話とともに、森の宇宙に重ねられていった。そうした経験と記録は長い時を経て一つの書物として構想され、さらに十年という歳月ののちに結実する。単なる森と水の写真を集めた写真集ではない。沖縄の森と水と人を繋いできた神話的宇宙観とそのイマージュを写真と言葉によって伝えようという大著である。

 表紙の写真は「美しいしずくに飛び込んでいのちを落としたマルトビムシ」とある。写真家もまたこのマルトビムシのように美しいしずくである森に飛び込んでしまった。そしていのちを落として新たな命を授かり、新たな目を得た。マルトビムシを内包した新たなしずくはまるで何かの目の形に見える。その新しい目をもって自然を見、人を見る。写真を撮る。
 その写真を見れば最初は当惑するような奇妙な感覚に襲われる。私が見ているのではなく、自然の側から見られているのではないか? と。何度も写真を見直すうちにそう思えてきた。人が森と水を覗き込んでいるのではなく、その逆、自然が私を見ているという「深淵」の写真なのだ。

「怪物と闘う者は、闘いながら自分が怪物になってしまわないようにするがよい。長いあいだ深淵を覗きこんでいると、深淵もまた君を覗きこむのだ」(『善悪の彼岸』より。F・ニーチェ著、中山元訳)
 写真家はニーチェの言う怪物になってしまったのだろうか。違う。ここで言う怪物とは、神と切り離された人々の間の憎しみと争いのなかで己を含めた生の世界を破壊していく存在、その魂は虚無という深淵に飲み込まれている。写真家は自然保護の立場からそうした人の思惑による怪物的世界と長い間、闘ったはずだが怪物にはならなかった。森の目を得たからだ。

 写真家は十年、森と水と人を見つめ続け、見つめられ続けた。そして森と川は2007年にダム底に沈む。写真集の森と水はもはや現実には存在しないが、写真という回路を通じて深淵から人間をじっと見つめている。それは告発ではなく、人が自然をじっと観察するように、自然が人をじっと観察しているかのようだ。地元の人々とて森と川をダム底には沈めたくはない、その思いは写真集の最後にはっきりと示されている。それでも人々を取り巻く怪物的社会の業により森と水は虚無の深淵に飲み込まれた。その悔恨や逡巡もまた写真に表れている。

 写真集の最後には昔の沖縄に存在した神人(はみんちゅ)の役割について書かれている。「村人として暮らしながら豊作豊漁を願う折などには、自然と人々、今生と後生とをつなぐ役割」、それは今、今泉真也という写真家が担っている。過去と同様に、現在、そして千年先の未来、森と人が再び繋がり、祝うことができるよう、森と人を写真で繋ぐ役割。人間という虚無の深淵に捕らわれた怪物と森を再度、繋ぐ役割を単眼で担う。見る者の特権を森と水に沈めた単眼の神人は、これからも写真という魔術によって複数の視線に見られるという経験をもたらすだろう。



■ フォトエッセイ集 新装版「ニヌファブシ ~南の北極星~」 
(2023年7月刊行/A5縦/144ページ/カラー/税・送料込2,500円)

ニヌファ

ニヌファ1 ニヌファ2 ニヌファ3 ニヌファ5 ニヌファ6

19歳で沖縄に来てから30年。ひとすじに沖縄を見つめてきた筆者が贈る、これからの世界への指針。医療福祉生協の機関誌「Comcom」に連載したフォトエッセイより加筆・構成。写真87点を収録。読み応えあります。
ご注文はメールから郵送先を書き添えてご連絡ください。振込先口座を同封して写真集を発送いたします。またはオンラインショップからクレジット決済も可能です。



■ 写真絵本「月ちゃん」

 街中の川に生きる小さな水鳥、バンが体験するひと夏の出来事を通して、いのちの儚さと逞しさを伝える本。書店またはAmazonなどのwebにてお買い求めください。
(三恵社/2018年/208㎜ x208㎜×8㎜/28ぺージ/カラー/税・送料込2,200円)

Amazonへ
https://www.amazon.co.jp/dp/4864879192

感想より
「すごく穏やかな気持ちで読ませていただいた。悲しいが同時にほっと心がなごむ」
「心がしっとりしました」
「長い間観察し、愛情をもって見守る姿に胸が熱くなった。孫に読ませたい」
「生きものには目に表情がある。涙なしではページをめくれなかった」
「今泉さんらしい、生き物に対する愛に溢れた写真絵本。何度も読み返したが、とても切なく色々と考えさせられる。シンプルに心の奥に刺さった。心を揺さぶられる写真との出会いは見るものの心を豊かにしてくれる。」
「最後に涙がじんわり。中3~小2の孫たちに読ませます」



■ 写真絵本「ジュゴンに会った日 ~沖縄 辺野古・大浦湾の豊かな海から~」

 ジュゴンに会いたい。ひとりのカメラマンの素朴な想いから、辺野古・大浦湾の海の素晴らしさと、沖縄の風土や人々の想いが見えてくる。24年間の取材から厳選した、80点の写真と文章で構成した写真絵本。書店またはAmazonなどのwebにてお買い求めください。
(高文研/2019年/215㎜×217㎜×9㎜/64ぺージ/税・送料込1,700円)

ジュゴンに会った日

感想より
「ページをめくる度、照りつける太陽と蒸し暑さを感じ、ザワザワと風に揺れる草の音を聞き、まるで自分が魚を驚かさない様に息を潜めて近づいているかの様な錯覚になった。」
「早起きして、繰り返し繰り返しページをめくっています。うつくしく、あかるく、私の心を照らしてくれる写真とコトバ。」
「何度も、何度も見返して、写真をみて、文を読んで、また写真を見て、説明を読んで、本当に色々な気持ちが込み上げて、今まで来た道、色んな人とのつながり、今いる場所、これから自分がやりたい事、大事にしたいもの、、、なんか涙がとまらなくなった」
「幼い子は、写真に潜む物語を紡ぎ、大きな子どもは、写真と言葉からいのちについてのメッセージを受け取り、大人は、ページをめくるごとに、柔らかな心に戻っていく。写真絵本という形式のもつ伝える力を感じています。」
「久しぶりに涙し、心から命を感じた1冊でした。」

琉球新報書評より↓
上原先生新報書評


【今後発売予定の書籍】


■ 写真集「HIRUGI/ヒルギ 極限の森・マングローブ」

(撮影中/300㎜×215㎜×13㎜/100ページ/カラー/税・送料込15,000円予定)

■ 写真集「樹声(じゅけい)~屋久島の森から~(仮題)」 

(撮影中/300㎜×215㎜×13㎜/100ページ/カラー/税・送料込15,000円予定)

■ 写真集「Northern Circle ~winter~」 

(撮影中/300㎜×215㎜×13㎜/100ページ/カラー/税・送料込15,000円予定)

■ 写真集「上高地」 

(撮影中/300㎜×215㎜×13㎜/100ページ/カラー/税・送料込15,000円予定)

■ 写真家になるまでのフォトエッセイ(三月社/執筆中/版型・ページ数・価格未定)


■「センス・オブ・ワンダー」(仮題)レイチェルカーソンの名著を現代に置き換えて綴る小さないのちの物語・・・ (構想中)


■ モノクロ写真集「」  (構想中)




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